「だれもしらないみつばちのものがたり」の舞台
「だれもしらないみつばちのものがたり」の舞台である
日本で最も美しい村「長野県 中川村」へ今回の映画祭スタッフで訪れてきました。
監督の杉浦さんと約束していた場所へと向かい、森の中を進んでいくと、突如目の前に広がる南アルプスの山々。
杉浦さんは、現在、アルプスに囲まれた森を整備して、森の恵み、木々をいかしながら、美しくて、美味しくて、楽しい集いの広場をつくろうと新しいプロジェクトを進行中。
当日も晴れ渡る青空の下、自ら重機を操り作業の途中でした。
訪れた時はまだ伐採の途中でしたが、いずれはここが集いの場所となり、景色のいいテラスになるのかも。
今だからこそ見渡せる景色。
特等席です。
森の中には枝で作られたスペシャルハウスがいくつか。
美人のワンコもお出迎え。
こういう場所で「だれもしらないみつばちのものがたり」は作られました。
国内の森は廃れていき、海外の森を破壊し木材を輸入するおかしな国、日本。
森が破壊されたことにより、自然災害が起こり苦しむ現地の人々。
こんなに豊かな自然を内に抱きかかえているのに、足元を見ない私たちの暮らし。
昔は家を作るのも周囲の人が総出で一軒の家を建てていた。
今では、知らない人が知らない材料で私たちが住む家を組み立てている。
今までは人任せにしていたいろいろなことを、これからは自ら関わり、分け合って。
地に足をつけた活動をしている杉浦さん。
この横浜で「だれもしらないみつばちのものがたり」を上映できること、とっても誇りに思います。
みつばちから教わったと杉浦さんがおっしゃっていたこと。
「誰が偉いというわけでもなく、みんながいろんな役割の中で一つの役割を担いながら生きている。この地球からどの役割が消えても、私たちの命は繋いでいけない。そんなことを私たちが忘れていたんじゃないか。」
急にすべては無理かもしれないけれど、できることから少しずつ、一つずつ。
「自分の目に見えて、人間の丈にあったサイズの循環」を目指して生きていきたい。
そんなことを思った伊那谷訪問でした。
そんな伊那谷の空気に触れることができる映画「だれもしらないみつばちのものがたり」をぜひ観にお越しください。
伊那谷の森のプロジェクトについては「珍獣の森の暮らしかた日記」をぜひご一読ください。
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